SSブログ

日本の最東端近海で九州より広い範囲にわたって希少資源発見 [ニュース]




小笠原諸島の一つで、本州から約1800km離れた最東端の島「南鳥島」から東に約300kmの地点の水深5500mに、「マンガン団塊」という貴重な鉱物資源があることが分かりました。
海洋研究開発機構が海底火山の調査中に見つけ、4月には一部採取していました。
分布範囲は、九州より広い44,000平方キロメートルに渡っているそうで、日本にとって有望な海洋資源になると期待されています。

マンガン団塊(多金属ノジュール)とは、海底で、微化石の殻や変化したサメの歯など小さな物体をコアとして形成された凝結物で、水酸化鉄と水酸化マンガンからできています。

サイズは大小様々で、最も多い大きさは、5〜10cmの大体ジャガイモ程度の大きさとのことです。

この団塊ができるには、数百万年で1cmという果てしない時間がかかります。

これができる過程は、陸から海へ流入した金属が沈殿した「海洋起源」、海水中のマンガンの移動による「二次的生成」、火山活動による熱水から金属が生じた「熱水起源」、玄武岩の破片から生まれる、微生物による酸化物の沈殿による「生物起源」があり、これらの過程が合わさってできている場合もあります。

ニッケルや銅、コバルトといった複数のレアメタルを多く含んでいるものもあり、一応、経済的価値があるものでもありますが、コストに見合うかは団塊の組成によります。

採掘した場合の影響は、海底生物への影響や、流出した金属を生物が摂取してしまうことが考えられ、また、生成されるのに膨大な時間がかかる堆積物なため、一度採掘してしまうと、長くに渡ってそれが生み出されないことが考えられます。

日本の近海に貴重な鉱物を含んでいる資源が見つかったということで、コストを少なめに採掘できれば、含まれるレアメタルを利用する産業にとっては大きな助けとなるかもしれないですね。
資源の輸出でも大なり小なり優位性が増すことになるでしょう。

とは言うものの、実際に採掘するには、高いコストに見合うほど、含まれるレアメタルの組成が経済的・商業的に価値あるものであったり、需要と流通量が有利であったりした場合ですが。

企業か、はたまた政府か、誰がこの資源の採掘を行うのでしょうか。
そもそも採掘を行うのか。

今後の動きが気になりますね。



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました



この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。