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厚労省、事務次官級医系技官のポスト創設を検討 [ニュース]




17日、厚生労働省が、2017年度を目処に、保健医療政策のトップとなる、事務次官級医系技官ポストの創設を検討しているというニュースがありました。

医系技官は医師免許を所持する国家公務員のことで、アメリカの公衆衛生部門のトップである医務総監がモデルとなっています。

ここで言うアメリカの医務総監は、アメリカの保健福祉省公衆衛生局士官部隊のトップである軍医長官を指します。

アメリカの場合、防衛や戦闘を担う陸海空軍とは別に、軍と同じような階級を持ち、兵士を保護する条約の対象ともなる人々が属する武官組織があり、その1つが野戦病院、菌・ウイルスから健康生活までと幅広い医療分野での活動を含む様々な公衆衛生を担う公衆衛生局士官部隊です。

その部隊、特にトップの発言力・影響力は大きく、国の政策と医療を密接に結びつけるのに強いリーダーシップを発揮しています。

日本の場合ですと、医務総監に代わる役職は現在存在していませんが、旧日本軍にはアメリカのものと同じような軍医のトップとしての役職がありました。
また、自衛隊になった後も、名称こそ変わりましたが同じように衛生部門の管理者が置かれています。

今回、創設を検討している医系技官には、今あるすべての衛生部門のトップを束ねる役割が与えられ、その地位のもと、日本の保健医療政策の展開や危機管理において、その専門知識をもとに強力なリーダーシップを発揮してもらうことが期待されています。
また、そのための組織構成の変更も調整中とのことです。

この役職が実際に組み込まれれば、民間レベルの医療保健政策がより的確なものとなることだけではなく、平時や有事の際の衛生に関する様々な問題に、より組織だって対応することが可能となります。

あくまで政治をサポートする立場の役職ですが、取得が大変な国家資格である医師免許所持と、事務次官級の国家公務員ということで、一定程度以上の能力をもっていることが見込まれますから、役割をこなすに足る実務能力・経験・医療知識・衛生知識をもとに日本の危機管理能力のアップに貢献してくれそうですね。



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