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千葉大の研究チーム、ぜんそくの原因メカニズムを解明 [健康]




16日、千葉大の免疫学教授である中山氏のチームが、喘息など重いアレルギー疾患を引き起こすタンパク質を発見し、その発症の仕組みを解明したことを、科学誌『サイエンス・イムノロジー』で発表しました。
原因のもととなるタンパク質の働きを抑えることで、喘息の根本的な治療が可能になるということで、期待が寄せられています。

喘息とは、気道が炎症を起こし、気管支が狭まったりなどして呼吸が難しくなる疾患で、多くの場合、慢性化します。

子どもの場合、アトピーと併発したり、ダニやハウスダストといったものが原因で喘息になることがあります。
一方、大人では、小児喘息が続いてしまったり、再発してしまったりしたときの他に、車の排気やタバコ・工場などの煙、気温・気候の変化、ストレスなどが引き金となることがあります。

喘息を疑う目安は、息苦しさや咳が3週間以上続いたらです。
喘息は、他の似たような症状を引き起こす病気との区別が難しいため、専門の科で診てもらうのが良いでしょう。

喘息は発作のときに呼吸困難を引き起こす可能性があり、最悪死亡することもあります。
そのため、気管の炎症を抑えたりする薬を携帯・常用する必要もあります。

治療は、普通、長期に及び、再発する可能性もある厄介なものです。

さて、この喘息に関して、アレルギー反応を起こした病原性免疫細胞が血管の外に出て、炎症の原因となることが既に判明していました。

そこで、中山氏のチームは、その免疫細胞が外に出るところに着目して研究を行いました。

その結果、チームは、アレルギー反応によって血小板から放出される「ミル9分子」というタンパク質が、血管の内側に付着し、疾患を引き起こす免疫細胞の通り道となっていることを突き止めました。

そのタンパク質の働きを抑えることで、免疫細胞は外に出ず、炎症も起こらない、つまり、喘息を防ぐことが可能となるのです。

長年、対処療法でしか処置できなかった喘息に明るいニュースが飛び込んできました。

日本において、喘息による死亡者数は2009年時点で2,134人で、喘息を患っている人は推定1千万人以上と言われています。

世界中の喘息患者は少なくとも3億人以上といわれています。

日本における死亡率は下がってきているものの、喘息患者数は日本含め世界的に増加傾向にあり、日本の場合、小児と高齢者の発症率が特に高いです。

私たちの日常生活において、喘息の原因となるものはたくさんあります。
たとえどんなに気をつけていても、ふとしたときに患ってしまうかもしれません。

この発見が、多くの喘息患者を救うことにつながると良いですね。



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