脳の健康に関する食事のポイント [健康]
今回は、脳に関するお話です。
みなさんの生活のなか、たとえば、食事の時間や人と何気ない会話をしているとき、散歩しているとき、何も考えていないとき、休憩しているとき、そのどんなときでも脳は常に活動しています。
脳は、人が生活する上で欠かせないもので、人の活動を司るものといっても過言ではないものです。
今回は、その脳に良いポイントを食生活の観点から見てみます。
現代社会には多様な食品があふれています。
生野菜や様々な肉、冷凍食品やアイスクリーム、スナックといった加工・未加工食品が数多くあります。
当然、食べたものは体に吸収されますから、体はそれらの影響を受けることとなります。
そのため、脳の健康維持のためにも食事には気を遣わないといけないことは明白です。
その食事のポイントは以下の3つとなります。
①脳にとって質の良い食品の摂取を心掛ける。
考えたり、覚えたり、また、行動の命令をしたりする人間の脳は、その思考や意思決定のために多くのエネルギーを必要とします。
そのエネルギーとなるのはブドウ糖ですが、これは炭水化物からつくられます。
炭水化物を含む食品は多くありますが、その炭水化物の加工状態によって吸収速度が変わります。
速く吸収されればすぐに栄養として利用できる代わりに血糖値の急上昇と急降下を招き、吸収速度が遅くなればなるほど、それは緩やかになっていきます。
血糖値の急上下は血管や臓器に負担をかけるため、避けたほうが良いことです。
さらに、同じ糖でも果糖の大量摂取は悪影響を及ぼすため注意が必要です。
脳だけでなく、体の健康のために、一般的には、糖分自体の摂取を適量に抑え、未加工(調理済みという意味ではなく、何かしらの添加物で加工がされていないという意味)の食品を取り、良質の脂肪と緑黄色野菜を食事に取り入れることが推奨されています。
②ビタミンとミネラルの摂取を心掛ける。
脳の健康的な活動にはビタミンも必要です。
例えば、ビタミンB12は脳の中枢神経系の活動に必要で、これが不足すると認知系の障害が生じる可能性があります。
その他に必要なものとしては、ビタミンDや鉄分があります。
ビタミンDは日光に当たることで自己合成が可能なので、1日のなかで少しの時間だけでも日に当たるようにしましょう。
③コーヒーを摂取する。
コーヒーはただ覚醒と眠気の抑制をするだけではなく、うつ病やアルツハイマー病、パーキンソン病の危険性を下げる効果があるとされています。
また、心臓病やガンの抑制にも効果があるともいわれています。
しかも、これらの効果にカフェインの有無は関係ありません。
しかし、なぜ良い効果があるのかはまだはっきりとは解明されていませんが、各種論文にて、統計的には効果が示されているとされています。
ただ、過剰摂取、特にカフェインの取り過ぎは逆効果です。
そのため、コーヒーは、含有するカフェインの量によりますが、通常のカップで1日5杯程度が限度となります。
それ以上の摂取は覚醒作用や中毒症状の原因となる可能性が出てきます。
これら3つのポイントは、脳だけではなく、体の健康維持にも役立つことですので、ご存じの方も、そうでない方も少し意識してみると良いかもしれません。
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