炭素から作られた最も黒い物質「ベンダブラック」 [ニュース]
2014年の話ですが、イギリスのサリー・ナノシステムズ社は、世界で最も黒いとみられる物質を開発しました。
みなさんはこれをご存じでしょうか?
下の画像の黒い部分がその物質です。
この物質は「ベンダブラック」と命名され、光の吸収率は99.9%だそうです。
ちなみに、普段目にする黒い物の通常の光吸収率は95%から最大で98%ということですから、いかに黒いが分かります。
黒い、というよりかは、ブラックホールのように、見えない、識別できない、といったほうが近いものですね。
この物質は、直径2〜3nmの非常に小さいカーボンナノチューブから構成されています。
利用に関しては、光学機器において、不必要な光を吸収するのに応用されるそうです。
光の反射がほぼないため、見ただけでは、模様はおろか、表面の凹凸さえも分からないらしいです。
本当にブラックホールを見ているような感じですね。
まさに、黒色は全ての光を吸収するからできる色、ということがよく分かる物質ですね。
これは、ネットサーフィンをしていたらたまたま見つけたのですが、2年前に開発されたものなのに、記憶にある限り一度も見たことがないです。
光学機器を扱う業界では目にするものなのでしょうか。
どれほど黒いのか、一度は実物を見てみたいです。
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