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リオの財政危機とオリンピック [ニュース]




オリンピック開催予定地、ブラジルのリオデジャネイロでは、かねてより、治安や公共サービス、衛生の向上が課題となっていましたが、とうとう、今月17日、この州は財政危機に瀕している、という宣言を出しました。

リオデジャネイロでは現在、約5,800億円の赤字が見込まれていて、このままでは十分な公共サービスを提供できなくなるということです。

無論、大量の人々が集まるオリンピックへの影響も大きいということです。

ブラジルはこの件に対し、リオデジャネイロ州への支援を表明しました。

開催間近でも問題は増えるばかりですが、この支援がうまくいって、きちんと準備が整うと良いですね。

さて、なぜ、この時期に支援要請がなされたのでしょう。

リオデジャネイロの財政危機や治安、衛生問題はオリンピック開催地選考の段階で出ていた課題で、オリンピック開催までに改善することが目標とされていました。

しかし、それらの課題は望まれる水準へ改善されることはないまま歳月が過ぎました。

これは、オリンピック開催地としての能力が期待値を下回っている状態です。

その状態のなか、早い段階で、財政が非常に危ない、ということを発表してしまえば、自分たちの力だけではオリンピックを開けない、という意味にとられ、開催の中止や場所の変更を余儀なくされる可能性があります。

それを回避するために、ここまで、このギリギリな状態になるまで引っ張ったということが言えます。

つまり、もうリオデジャネイロで開催するしかないところまで時期が差し迫ったため、また、自分たちではもうどうすることもできなくなったため、あわよくば、緊急性を高め支援するしかないようにするため、この直前で宣言したと言えるでしょう。

まるで、まだ大丈夫、まだ大丈夫、やっぱりダメだった、という学生症候群の一例みたいですね。

東京オリンピックにおいても予算の膨張(普通予算内に収まるような準備をするはずですが・・・)と学生症候群の兆しが見えますので、同じ轍を踏まないように取り組んでほしいです。

日本は国際的な催しを多く行っていますし、開催地の東京にしても、人の数こそとても多いものの、インフラのベースもあり、衛生や治安は比較的良いですから、順調に進めるのはリオよりは容易でしょう。

ネックとなるのは、交通機関の充実と選手村や宿泊関連施設ですが、それの経験は過去にも多くあるので解決できることと思います。

今でこそ色々問題が出て取り上げられていますが、是非とも準備万端にして、さすが日本、と言われるようなオリンピックが開かれることを願っています。



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