ネコアレルギーの仕組み

ネコに対するアレルギー反応の仕組みを解明したという論文が発表されました。

アレルギー反応とは、ある物質に対して免疫が過剰に反応することで起きてしまうものです。
症状の大小は個人差がありますが、重度の場合死に至ることもある恐ろしいものです。

ネコアレルギーの場合では、猫の鱗屑という皮膚や毛から剥がれ落ちた角質細胞の欠片に含まれるタンパク質が、バクテリアと接触するとアレルギー反応を誘発すると考えられています。
また、猫の唾液には「Fel d 1」というアレルギーを誘発するタンパク質が含まれており、毛繕いなどでそれが猫の全身に付着し、それがバクテリアの毒素と接触することでアレルギー反応が誘発されるそうです。

このような過程を経てネコアレルギーは重症化しやすいということが判明しました。

また、人の免疫反応を猫の鱗屑に反応させる毒素を特定したとともに、それに反応する免疫系も特定したことでより効果的な治療が可能となることが期待されています。
さらに、犬のアレルギーにも応用できるそうです。

これがうまくいけば、ペットとして代表的な犬・猫とより安心して触れ合うことができますね。

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