イタリア中部でM6.2の地震発生、アマトリーチェは壊滅的な被害 [ニュース]
イタリア時間24日午前3時半頃、イタリア中部、アンブリア地方のノルチャが震源地とみられるマグニチュード6.2、震源の深さ10㎞の地震がありました。
被害があった地域は、イタリアの首都ローマから北東100㎞の地域で、アンブリア州、ラツィオ州、マルケ州などが被害を受けました。
特に、人口2600人ほどで、アペニン山脈の盆地にある歴史ある町のアマトリーチェでは壊滅的な被害が出ているとのことです。
死傷者数は25日昼の時点で、死者200人以上、負傷者350人以上となっておりますが、行方不明者の把握ができていないため、死傷者はさらに増える可能性が高いです。
また、各地で建物の倒壊や損傷があり、被害が深刻な場所もあることから、被害状況の把握はまだできていないそうです。
アマトリーチェは、避暑地として有名な観光地の一つで、この時期多くの観光客がいたとみられています。
また、震源地とみられているノルチャも、美しい旧市街がある観光地で、アマトリーチェと同じように観光客も多くいたとのことです。
そのノルチャでは、耐震構造の建物は被害を免れ、一部歴史的建造物にダメージを負ったものの、死者は出ていないとのことです。
しかしながら、イタリア各地に観光客がいたことから、今後、さらなる死傷者の増加が懸念されています。
今回の地震のような、マグニチュード6程度の地震は中規模の地震に分類され、直下型の場合大きな被害がもたらされるものとされています。
今回と似たような数値の地震に、2003年の宮城県北部地震があります。
この時の地震は、マグニチュード6.4で、震源の深さは12㎞でした。
震度は6強であり、大きな被害がもたらされました。
今回、イタリアで起こった地震はこれより少し弱いもので、震度に直すと6程度となるでしょうか。
※震度は日本のみで使用されている、マグニチュードとは異なるものです。
アペニン山脈周辺は山脈に沿って活断層があり、さらに、小さな活断層ができているため、地震が起こりやすい土地だそうで、耐震性の高い建物の建設も行われていたそうです。
震源地とみられるノルチャで大きな被害が出なかったのは不幸中の幸いと言えるでしょう。
地震発生時点からすでに200回以上の余震が発生しておりますが、余震は小さくなっているそうです。
また、現在も、インフラが壊滅的ななか重機や救助犬を使った懸命な捜索活動が行われています。
地震による被害が大きかったことは明白です。
一刻も早く行方不明者の発見と救出ができるよう祈ります。
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