SSブログ

ガソリンが最安値を記録




みなさんは最近ガソリンが安いなと感じていませんか?
実は今、ガソリンは14週連続で値下がりし、¥113.4/ℓという約6年10ヶ月振りの安値水準となっています。

なぜこのようなことが起こっているかというと、原油の供給過剰とその原油を対象とした先物取引で価格が安くなってしまっていることが原因です。

先物取引とは、ある資産をその時決めた価格で別の決められた日に決済する取引のことです。
つまり、少ない担保を用いて、石油が高くなると思いあらかじめ沢山買ったり、この先安くなると思い沢山売ったりして、期日にちゃんとしたお金のやり取りをすることです。
特定の企業の株などを対象とするのではなく、ある資産や商品を対象とするので、株取引よりリスクが小さいと言われています。

供給過剰についてですが、原油は貴重なものなのに、沢山あるものはあまり貴重ではないと感じるのが市場という取引の場なので、その分いつもより安くなってしまうのです。

原油安によるガソリンや灯油が安いのは私達最終消費者にとってはとてもありがたいことですが、経済のトータルで見ると必ずしも良いことではありません。

多くの産油国は原油こそが売りで、経済的、政治的なパワーの源なことが多く、その原油が失速してしまうとその国自体に大きなダメージとなります。
国にダメージがあるということはその国で働く国民にも影響があります。
原油に大きく頼っているからこその脆さが存在するのです。
そのため、多くの産油国は、観光など原油以外の経済的魅力作りにも力を入れていることが多々あります。

また、供給量を絞り原油価格を上げても良いのではないかと思われるかもしれませんが、アメリカやロシアの燃料事業により中東を中心とした原油はシェアが減っているため、価格を高くしてしまうと売れなくなってしまう可能性があるのです。

しかし、安いままだったり、高くなって売れなくなってしまうと最終的には私達の手元に届けてくれる業者が事業を続けられなくなってしまうため、長期間安すぎるのは実は良くないことだったりします。

特に原油は量が限られているため、安くなり消費量が増えるとその分枯渇するのが早くなることも考えられます。

何事もほどほどが良いですね。

ちなみに、来週以降は、産油国の協調して原油の産出量を減らす動きや円安のため、少しずつもとの水準近くに戻っていく可能性が高いようです。

給油するなら今週中が良さそうですね。



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました



この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。